【書評】シェアをデザインする 

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書評
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図書コーナーに置いてある本を、スタッフ目線で書評(ブックレビュー)します。興味をもたれましたら、ぜひお読み頂けたらと思います。
コモンルーム中津は大阪北区のコワーキングスペース×シェアオフィスです。無料ドリンク、電源、インターネット、複合機、貸会議室あり。仕事・勉強・交流など様々な用途でご利用いただけます。

「シェア○○○の今後」

~変わるコミュニティ、ビジネス、クリエイションの現場~

近年、日本でも大きな注目を浴びている“シェア”という行為。
シェアハウスやシェアオフィス、シェアカーなど、その形は多岐に渡り、一言では言い尽くせません。実の所、シェアってどのように行われているものなのか?どうしてこんなにも注目を集めているのか?

それは「シェアをデザインする」を読めば、実によくわかります。
現代の世の中において、自由かつ有益な「シェア」するという行為を、いろいろな形で実践されてきた方々のお話が紹介されています。中には、斬新な「そんなアイデアがあったのか!」というようなものも出てまいります。

目次を見てみると、大まかな内容がわかります。

①コミュニケーションのシェア
・デザインディレクター、つくし文具店店主 萩原修氏
「どのように働き、暮らしたいのか」
・起業家 安藤美冬氏
「『私』が社会にシェアされる」
・株式会社ネクストHOME’S総研所長 島原万丈氏
「シェアハウスが問いかけていること」
シェアのビジネス
・デザインディレクター、THINK GREEN PRODUCE代表 関口正人氏
「持続可能な不動産活用」
・株式会社ツクルバ代表取締役CCO 中村真広氏
「場の発明、場のファシリテーション」
・co-lab:シェアードコラボレーションスタジオ主宰 田中陽明氏
「集合体が生む新しい価値」
クリエイティブのシェア
・NPOコモンスフィア理事、株式会社ディヴィデュアル共同創業者 ドミニク・チェン氏
「自由文化(フリーカルチャー)が創造的な社会をつくる」
・アーティスト 布山陽介氏
「作品をシェアすることで生まれるもの」
・株式会社ロフトワーク代表取締役 林千晶氏
「インターネット革命“後”をデザインする」

このようにカテゴリー分けされていて、シェアについてまだ詳しく知らないという方にも、実に見やすくなっています。
また、同じカテゴリーの方々に、コメンテータを交えた対談も併せて掲載されています。そこでもまた、有益な意見の交換がなされていて、共通の「シェア」という行為について、同じ分類に分けられても、結果を導き出すまでにこんなに異なるアプローチがあるのかと、びっくりさせられました。そして、今回の対談で、また新たな化学反応が起きて、その瞬間を、この本を通して読者が目の当たりにする、そのような感覚で捉えられました。

シェアというものは、ただ単に物事のリスクを抑えるだけでなく、人との交流を盛んにしたり、情報を分け合う機会を広げたり、さらには予想を上回るような大きな相乗効果さえ呼んでしまうのだな、と思いました。

それと同時に、昔ながらのご近所付き合いなどの、日常の生活における人間関係が希薄になっている現代社会の姿というものも、浮き彫りになったような気がします。しかし、今の世の中は、SNSなどの、人間の繋がりを容易に増やし、また活用出来る環境が素晴らしく整っているのだと、強く説かれています。「シェアというものが存在する」というよりも、「シェアというものが必要になってきている」と言われているように感じました。
また、全体を通して、シェアすることの面白みや可能性を強く感じました。そして、2014年は自分自身シェアという行為に、何かしらの形で挑戦したいなと思いました。

「コワーキング」について

この本では、【場所のシェアにとどまらない、コワーキングという概念】についても、紹介されています。
コモンルーム中津の「コワーキングスペース」では、複数の人が仕事場を「シェア」し、コミュニケーションを取りながら、知恵や経験までも「シェア」することで、相乗効果を目指すワークスタイルをとっています。ぜひ一度、体験しに来てください!

↓【コモンルーム中津】コワーキングスペース
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