【書評】会社を辞めないという選択

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書評
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コワーキングスペースに置いてある本を、スタッフ目線で書評(ブックレビュー)します。様々な本を置いてますので、興味ありましたらお気軽にご利用ください。ビジター利用は90分500円からです。
コモンルーム中津は大阪北区のコワーキングスペース×シェアオフィス・レンタルオフィスです。フリードリンク・貸会議室あり。各種イベント・セミナー開催中。レンタルオフィス「個室」メンバーの空室は、残りわずかです。

~会社員として戦略的に生きていく~
著者:奥田浩美

「辞表を出すなら、この本を読んでから」と、本の帯に書いてありました。

会社と家との往復になる生活は嫌だ。

働いていても楽しくない。

もっと自由な時間を手に入れたい。

だから、仕事を辞める。

理由は様々ですが、最近、よくこのような言葉を耳にします。

同じ働くなら、好きなことを仕事にしたい。ワクワクするような毎日を送りたい。
そんな理由から仕事を辞める人が自分自身を含め周りに多いため、この本のタイトルは違和感を感じずにはいられません。

著者は、奥田浩美さんで、IT分野のイベントを企画・運営する会社「株式会社ウィズグループ」と、地域からの情報発信、地域での創業支援などを目的とした会社「株式会社たからのやま」、2社の代表取締役です。
本書は、会社員として起業家のように働く方法を示しています。第1~3章までは、奥田さんから読者への42のクエスチョンが投げかけられています。例えば、「会社員にとってのスタートアップマインドとは、何だと思いますか?」という投げかけです。第4章は、この本のまとめとして、奥田さんがこれまでの人生で学び取ったこと、現在進行中のビジネスを通して感じていることを8つ与えています。

第1章 起業家思考があなたの強みを活かす
「この会社の経営陣について行く気がしない」、「そんなやり方はおかしい」、「自分とは考え方が違うから協力できない」、と感じながら働いている人は多いのではないでしょうか。私自身もそう感じていながら働いていました。
しかし、本文の中では、会社は究極のチーム戦であり、チームのために成果をあげて、他のメンバーとともに試合を勝ち抜いていくべきである、と述べられています。もし、先に述べたようなことを感じているなら、チーム戦だなんてとんでもありません。その場合は、そこにいる意味から問いなおしてみる必要がある、とありました。根本的な働くための土台を考えさせられます。さらに、「会社を使ってやりたいことをやるには?」という投げかけと提案が挙げられています。「やりたいことができない」のではなく、「やりたいことをやる」ために働くとなると、同じ「働く」でも濃さが変わり、やりがいを感じられますね。そのための土台作りのヒントがたくさん詰まっている章です。

第2章 会社にいるからこそ社会を大きく変えられる
会社は、何らかの社会的役割を担って存在しています。「コモンルーム中津」であれば、快適な空間と多様なサービスを提供し、個人・法人の活動をサポートするスペースという役割を担っています。本章の一節には、「ビジネスの本質とは、社会に影響を与えること」とあります。目の前にある仕事にはなんらかの社会的意味があり、社会の一部として会社を見て、会社の中の一部として自分を見る。そうして、社会的意味を見つけることが、社会に影響を与えることにつながっていくのだと述べられていました。とは言っても・・・というのが本音ですが、そのための方法が本章の後半に書かれています。参考になることが書かれているので、面白い部分だと感じました。

第3章 個人を活かすチーム作りと成長戦略
仕事において、多くの人が悩みを抱える問題点が、人間関係だと思います。一緒に働いている人が自分自身にとって心地よいものであれば、働く意欲は多少なりとももてますが、そうでないのが事実です。会社がチーム戦であるというならば、なおさら人間関係は大事ですが、例えば、席の隣り同士がいがみあっていては、チーム以前の問題です。
この章では、チーム作りのヒントがたくさん書いてあります。個人的に印象に残った部分は、奥田さんが大好きな言葉の一つである「嫌われ上等」です。相手に嫌われてもいいから、自分の考えを相手にきちんと説明しようという考えが、この「嫌われ上等」の裏側にあるみたいです。苦手な人や嫌いな人に、自分の意見を言うのはなかなか難しい。そもそもコミュニケーションを取りたくないという思いが、根幹にあります。それができるなら……とも思うのですが、まずは自分から行動することが重要なようです。

第4章 IT、地域、情報格差
本章は、奥田さんの実際の仕事での事例を紹介しながら、イノベーションを起こすプロセスをあげています。そのプロセスのまとめは、以下のようなものです。

①社会のどこかに疑問を持つ、あるいは困っている人を見つける。
②自分自身のやりたいことが見えてくる。
③自分が選んできたきこと、選ばなかったことも総動員してビジョンを作る。
④同じ志を持った人が集まり、次にやりたいことも具体的に見えてくる。
⑤今はお金にならないことでも、どんどん取り組む。
⑥失敗はつきもの。トライ&エラーを繰り返していけばいい。
⑦ときには想像を絶するような現実にもぶつかるが、丸ごと受け止める。
⑧自分の仕事が、社会のどの部分に影響を与えているのかを感じるようになる。

組織にのまれて働くことが嫌だった私自身も、読んでみると、働いているときにはそんなことを考えもしなかった、目の前に起こる事象しか目を向けていなかった、などと思うことが多く、改めて考えさせる内容でした。仕事を辞めてやりたいことをやっていく道もありですが、会社の中で、やりたいことをやっていく道もありだと気づかされました。特に、会社で働くということは、”会社”というスポンサーがついている、という言葉が印象的でした。働き方は、人それぞれ、色々あっていいんですね。

快適空間のコワーキングスペース

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「コモンルーム中津」コワーキングスペースは、きれい!おしゃれ!そして、たくさんのこだわりが詰まっています。快適な空間へ、そのこだわりを見つけに来ませんか?

●営業時間:平日9:00~20:00/土9:00~18:00
●利用料金:90分500円/3時間1000円/1日1500円

ビジター利用は予約不要です!!お気軽にお越しください。