作品の世界に飛び込もう!ー「鑑賞する」とは?

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スタッフブログ
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大阪市北区にあるコワーキングスペース「コモンルーム中津」では各種イベント・セミナーを企画・開催しています。今回のブログはイベントの一つである「ぺちゃくちゃおしゃべりしながらアートを観る会」。そもそも「鑑賞」とは一体どういうことだろうか?ということをスタッフ・谷口目線で掘り下げます。

作品の世界に、ダイブ!

スタッフの谷口です。
私の表現はちょっと独特な言葉たちを使います。
鑑賞行為を「作品にダイブする」と表現することがあります。
ちょっと意味が分かりづらいかもしれません。

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作品にダイブ…どうやって飛び込むねん!

という、ツッコミを甘んじて受けます!
簡単に言うと、今回のブログは鑑賞をすることについてのお話です。
なのですが、まず「傾聴」つまり「聴く」と行為のお話しが不可欠です。

………?
何だか分からなくなりましたね(笑)
「?」を楽しみながら、少しお付き合いいただけたらと思います。

「傾聴」ってどんな感覚?

先に「傾聴」とは?というお話をします。
これは作品の世界に限らず、他者にも、自分の内面と向き合うときにも当てはまるお話しです。
以前とある講座で非構成のエンカウンターグループや円坐をされている橋本久仁彦さんのお話を聞いたときのこと。

傾聴は、相手のお家に入るようなイメージである。相手の言葉をもとに、お家のなかの間取りを確認したり、色を確認したり、感触を確かめたり。お家を徐々に自分のなかで具現化をするような行為である

そのときの講座の言葉そのままではありません。
もしかしたら橋本さんの言葉とズレがあるかもしれません。
しかし、感覚でしか掴めていなかった「傾聴」が、この言葉により腑に落ちました。

相手の感情をともに感じる「共感」とも少し違う。
ただ、相手の世界に入ること。
そして「聴く」行為にも関わらず、相手の言葉をもとに相手が見た世界を自分のなかでイメージをし、ともに観て、感じて、味わう豊かな行為なのだと。

作品の世界に浸ること

話しを「鑑賞」行為に戻します。
鑑賞」はただ自分の眼で観るだけの行為ではないらしい…というのが、現在の私の認識です。
まずは、目の前にある作品から入ります。

それは「観る」ことからかもしれません。
それは「聴く」ことからかもしれません。
それは「肌で感じる」ことからかもしれません。

どの感覚からでも、大丈夫です。
まずは、作品の世界に入ります。

表現されているもの。
質感。
色彩。
線に点。

そして、どのような世界なのか、自分の感覚を手がかりにちょこまかちょこまか探検をします。
まさに作品は観るということのはずなのですが、行為自体は「傾聴」と一緒なのです。

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こちらは荒川修作氏が設計をした「養老天命反転地」という場所。
まるで公園のような、アスレチックのようなとても巨大な作品です。
入場者はこの場所を触ったり、登ったり、肌で感じたり。
遊ぶ行為のようでいて、私には全身で「鑑賞」をしているように見えています。

「作品にダイブ(飛び込む)する」という言葉はこの感覚から生まれています。
鑑賞の行為は「全身で相手の世界へ飛び込む」のです。

「対話型鑑賞」は、今まで作品の世界を知るために手がかりが自分の感覚しかなかったところに、他者の感覚にも浸り新たな手がかりをもとに作品の世界により一層浸る行為ではないかと、私のなかで認識をし始めています。

作品の世界にダイブする。
他者の世界にダイブする。
自分以外の世界へダイブする。

私にはまるで小宇宙を探索しているかのように思えてなりません。

次回「アートを観る会」のお知らせ

6/9(金)にぺちゃくちゃおしゃべりしながらアートを観る会♪vol.10を開催します。
詳細はこちら:http://cr-nakatsu.com/blog/2017/04/26/art-20/
うにゃうにゃうにゃうにゃと言っておりますが、どうぞお気軽にお越し下さいませ♡